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コーヒーの道具に関するお話しーペーパーフィルターについてー

コーヒーの道具に関するお問い合わせで1番多いモノから順番にお話し致します。1回目はペーパーフィルターについてです。

 

その前に、道具の呼び方について。

 

当店ではペーパーをセットする道具をドリッパー、セットする紙のことをペーパーフィルターと統一させて頂きます。

 

メーカーによってはいわゆるドリッパーのことをフィルター、紙のことをフィルターペーパーと呼ぶなど、呼び方が統一されていないので時にわかりにくいと思いますが、その都度補足を交えながらお話しします。

 

当店で取り扱っているペーパーフィルターは2種類、それぞれサイズ展開が2種類、合計4種類のペーパーを取り扱っています。

 

●1つずつご紹介します。

 

1,コーノ円すいペーパー(写真左側)

 

適応するドリッパーは円すい型のドリッパー。

代表的なメーカーは

・ハリオV60 

・コーノ名門フィルター(商品名はフィルターとなっていますが、ドリッパーのことです。)

・三洋産業(CAFEC)フラワードリッパー

などです。

 

サイズ展開は2種類

・円すい型 大(MD-45)

・円すい型 小(MD-25)

*1度の抽出で25g以上を使用する場合は「円すい型 大」の、24g以下の場合は「円すい型 小」の使用がお薦めです。

*ドリッパーのサイズとペーパーフィルターのサイズは1〜2杯用ならば小、2〜4杯用ならば大をご使用下さい。

 

 

2.カリタ式珈琲屋さんのコーヒーフィルター(写真右)

 

適応するドリッパーは扇型(台形)のドリッパー。

代表的なメーカーは

・カリタ式 

・メリタ式

・三洋産業(CAFEC)スリーフォードリッパー

などです。

 

サイズ展開は2種類

・扇型 大(102)

・扇型 小(101)

*1度の抽出で20g以上を使用する場合は「扇型 大」の、19g以下の場合は「扇型 小」の使用がお薦めです。

*ドリッパーのサイズとペーパーフィルターのサイズは1〜2杯用ならば小、2〜4杯用ならば大をご使用下さい。

 

●ペーパーの選び方で大切なこと

形状やサイズに関係なく共通して大切なポイントをお話しします。

 

1.ペーパーフィルターは漂白された白いものがお薦めです。

未晒しと言われる茶色いペーパーフィルターはお薦めいたしません。

理由は未晒しのペーパーフィルターには独特の臭いが感じられ、コーヒーの香味に影響します。

漂白された白いものは無臭です。

*写真は照明の関係で赤っぽく見えるかもしれませんが、当店のペーパーは漂白されたホワイトペーパーです。

 

2.ペーパーフィルターはコーヒーメーカーで製造販売されているものがお薦めです。

ノーブランドのものはお薦めいたしません。

メーカーではそれぞれペーパーフィルターも製造しているのでドリッパーには純正のペーパーフィルターの使用が推奨されており、厳密に言えばペーパーフィルターとドリッパーの組み合わせで抽出されたコーヒーの香味は変わります。

しかし、コーヒーメーカーで製造販売されているものであれば、ハリオのドリッパーにコーノのペーパー、メリタ式のドリッパーにカリタ式のペーパーでも形状とサイズが合えば使用可能です。

 

ペーパーフィルターを使い分けて味変するなどという話題はこのブログの趣旨からは外れるので割愛させて頂きます。

難しく考える必要はないのですが、ペーパーフィルターはできあがるコーヒーに想像以上に影響するのでメーカー品を使いましょう、というお話しです。

 

*当ブログでお話しするコーヒーの道具については店主が日常、コーヒーを淹れるときに使用している道具やあったら良いな、という道具をご紹介、お薦めするものです。

 

現時点での店主の考え方によるものなので今後考え方が変わったり、間違いに気づいたときには訂正、変更させて頂くこともあるかと思います。

 

あくまでも参考のひとつにして頂ければ幸いです。